2025年8月8日金曜日

Firestormのダイアログや、プルダウンメニューの文言の変更/削除方法

 Firestormのダイアログや、プルダウンメニューの文言の変更/削除方法です。

・アバターのプロフィール画面で「Second Life」~「Web」~~「メモ」までのタブの文字列が長すぎて、スクロールしないと「メモ」をクリックできない

・インベントリのフォルダーを右クリックして「アイテムを追加」を選ぼうとしたら、手が滑って「現在のアウトフィットと置き換え」や「アイテムを着用」を選んでしまい困った

・インベントリのオブジェクトを右クリックして「追加」を選ぼうとしたら、手が滑って「装着」を選んでしまい困った

ということがあるので、このあたりを加工できればいいなと思っていましたが、テキストファイルの編集だけで出来たので紹介します。「文言を変更して文字数を減らす」「メニューの不要項目を削除する」ということです。

ファイルの場所は、Firestormインストール先のフォルダーの中です。そのため、ファイルは、管理者権限で編集する必要があります。設定ファイルは、日本語ファイルと英語ファイルがあります。

★前掲の3点の変更の場合の文言変更例(ver 7.1.13 の場合):
(1) プロフィールの日本語文言の変更
"C:\Program Files\Firestorm-Releasex64\skins\default\xui\ja\floater_profile.xml"

修正後の、タブの文言部分だけ抜粋。
<panel label="SecondLife" name="panel_profile_secondlife"/>
<panel label="Web" name="panel_profile_web"/>
<panel label="ピック" name="panel_profile_picks"/>
<panel label="クラシファイド" name="panel_profile_classifieds"/>
<panel label="リアルライフ" name="panel_profile_firstlife"/>
<panel label="メモ" name="panel_profile_notes"/>

(2) インベントリーの右クリックメニューの項目削除(日本語ファイル)
"C:\Program Files\Firestorm-Releasex64\skins\default\xui\ja\menu_inventory.xml"
何行目かはバージョンによって異なるかもしれませんので、目安です。

68行目を削除
<menu_item_call label="現在のアウトフィットと置き換え" name="Replace Outfit"/>

70行目を削除
<menu_item_call label="アイテムを着用" name="Wear Items"/>

120行目を削除
<menu_item_call label="装着" name="Wearable And Object Wear"/>

(3) インベントリーの右クリックメニューの項目削除(英語ファイル)
"C:\Program Files\Firestorm-Releasex64\skins\default\xui\en\menu_inventory.xml"
何行目かはバージョンによって異なるかもしれませんので、目安です。

542-549行目を削除
    <menu_item_call
     label="Replace Current Outfit"
     layout="topleft"
     name="Replace Outfit">
        <menu_item_call.on_click
         function="Inventory.DoToSelected"
         parameter="replaceoutfit" />
    </menu_item_call>

558-565行目を削除
    <menu_item_call
     label="Wear Items"
     layout="topleft"
     name="Wear Items">
      <menu_item_call.on_click
       function="Inventory.DoToSelected"
       parameter="replaceitems" />
    </menu_item_call>

996-1003行目を削除
    <menu_item_call
     label="Wear"
     layout="topleft"
     name="Wearable And Object Wear">
        <menu_item_call.on_click
         function="Inventory.DoToSelected"
         parameter="wear" />
    </menu_item_call>

★手順:
1. 上記3ファイルの修正前のものを別の場所にコピーして保存しておく
2. メモ帳を管理者権限で起動する
 メモ帳へのショートカットを右クリックして「管理者として実行」
 または、Windows11 24H2以降の場合は、下記でもOK
 Winキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを出し、sudo notepad を入力してEnter
3. 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが出るので、「はい」をクリック
4. ファイルメニューから「開く」で、上記のファイルを開く
5. 上記の通り修正する
6. ファイルメニューから、「保存」で、上書き保存する
7. 3つのファイルを同じように作業する
8. 文言修正は、Firestorm起動中に変更して、インベントリなど該当ダイアログをいったん閉じて開きなおせば反映されている
9. 項目削除の反映は、Firestorm再起動が必要です。

★上記以外の変更をしたい場合:
・このフォルダーから、それらしいファイルを探す
 "C:\Program Files\Firestorm-Releasex64\skins\default\xui\ja"

・日本語の文言を変更するだけであれば、日本語ファイルの文言を書き換えるだけでOK

・メニューから項目を削除したい場合は、日本語ファイルから該当行を削除した後、
 "C:\Program Files\Firestorm-Releasex64\skins\default\xui\en"
 フォルダーの同名の英語ファイルからも該当箇所を削除する
 日本語の項目は探せると思うので、項目削除の場合はその行の name="~~" の部分を手掛かりに英語ファイルから該当箇所を探す

・項目の位置を変更する(下の方にあるものを上に移動するなど)、あるいは、2か所に同じ項目を置くこともできます。この場合も、日本語ファイルと英語ファイル両方を修正したうえで、Firestormの再起動が必要

・期待通りにいかない場合は、修正場所が違うので、修正前バックアップの内容に戻してやり直し

★注意
上記の通りにやると、インベントリの「現在のアウトフィットと置き換え」項目が削除されるので、アウトフィットフォルダーを使って「現在のアウトフィットと置き換え」を行いたい場合は、インベントリウィンドウでなく、Ctrl + O を押して、アウトフィットウィンドウを出してそこで行ってください。

Firestormをバージョンアップすると、この変更は元に戻ると思うので、バージョンアップ後に上記を繰り返します。ファイル内容の形式が変わっている可能性があるので、よく見たうえで修正してください。